店長になると仕事はどう変わる?イエローハット店長が語る、人と店舗を動かす面白さ
店舗で経験を積んだ先にあるキャリアとして、「店長」という役割に興味を持つ人もいるのではないでしょうか。店長は、自分が成果を出すだけでなく、店舗全体を見ながら判断し、チームで結果をつくる立場です。プレイヤーとは異なる難しさがある一方で、その分大きなやりがいもあります。
今回は、イエローハット市原店の店長・Nakazato.Kさんに、店長という仕事の面白さや成長実感、若いうちからキャリアを広げるために大切な考え方について伺いました。
PROFILE
Nakazato.K
店長
イエローハットのフロアスタッフとしてキャリアをスタートし、チーフや次席を経験。2021年に店長へ昇格後、小規模店舗から段階的に経験を積み、複数店舗で店舗運営を担ってきた。現在はイエローハット市原店の店長として、売上管理に加え、スタッフ育成やチームづくりに注力。スタッフ一人ひとりの成長を支えながら、お客さまに選ばれ続ける店舗づくりを目指している。
店長になって知った、店舗マネジメントの難しさと面白さ

――店長になって、担当店舗をいくつか経験する中で、店長として感じる難しさや面白さについて教えてください。
店長になったのは今から5年ほど前です。最初は比較的小規模で運営基盤の整った店舗からスタートし、異動を重ねながら徐々に大きな店舗を任せてもらうようになりました。現在で3店舗目です。
店長になって感じた難しさの一つは、店舗規模が大きくなるほど関わるスタッフが増え、見るべき範囲が広がることです。今の店舗では約20名が働いていますが、最初に任された店舗は8名ほどでした。人数が増えると、日々のコミュニケーションに加え、面接や面談、人材育成などにも時間が必要になり、マネジメントの難しさを感じます。
一方で、その分やりがいも大きくなりました。大人数の店舗では、自分がすべて動くのではなく、スタッフや専門担当に方向性を示し、一人ひとりの力を引き出しながら成果につなげていくことが求められます。働きかけによって現場が良い方向へ変わり、店舗全体で成果が出た時は大きな達成感があります。
また、店舗が変わると売上規模や責任も大きくなります。最初の店舗と比べると、年間予算は2倍以上になりました。数字と人を動かしながら店舗全体を成長させていく感覚は、プレイヤーとして成果を出す面白さとは違う、店長ならではの魅力だと感じています。
数字だけでは動かない。店長として譲れない「お客様目線」と「従業員目線」
――責任者として大切にしていることはありますか?
店長として常に意識しているのは、「お客様目線」と「従業員目線」の両方を大切にすることです。お店はお客様がいて成り立ちますが、そのサービスを支えているのは従業員です。スタッフが安心して働ける環境がなければ、お客様満足も生まれないと考えています。
そのため、日頃からスタッフの様子をよく見て、困っていないか、つまずいていないかを意識しています。人数が多い店舗では全員を細かく見るのは難しいですが、普段との違いや仕事の流れから変化に気づいた時は、自分から声をかけてフォローするようにしています。
特に気をつけているのは、お客様対応でスタッフを一人にしないことです。経験の浅いスタッフが案内を誤り、お客様との認識違いが起きることもありますが、その場ではまず店長である自分が前に立って対応します。スタッフには後から学んでもらい、必要以上に責任を背負わせないことを大切にしています。
店長の役割は、お客様と従業員の両方に向き合い、誰かが困った時に支えられる環境をつくることだと思っています。
20人超のチームをどう動かす?一人ひとりと向き合うコミュニケーション術

――多様なスタッフを一つにまとめるために、会話で意識していることについて教えてください。
店舗を一つのチームとしてまとめるうえで、一番大切にしているのは、一人ひとりとしっかりコミュニケーションを取ることです。
今の店舗に異動して4ヶ月ほどですが、20名規模であれば全員と日常的に会話することはできます。だからこそ、自分から積極的に声をかけて、「今何を考えているのか」「将来どうなりたいのか」といった相手の考えを知ることを意識しています。
スタッフは年齢も経験もさまざまなので、最初から仕事の話をするのではなく、まずは何気ない会話から関係性をつくり、その先でキャリアの話につなげるようにしています。
特に若手に対して意識しているのは、遠い将来ではなく、少し頑張れば届く目標を一緒に考えることです。例えば別の部門に挑戦したい、販売で活躍したいという希望があれば、そのために必要な知識やスキルを整理し、まずは2~3歩先の目標を設定します。
先ばかりを見るのではなく、まず目の前のステップで経験や実績を積むこと。その積み重ねが次の役職や成長につながると考えています。
もちろん成長には店舗のサポートも欠かせません。ただ、忙しい現場だからこそ、復習したり、自分から質問したりする姿勢が見えると、先輩たちも「もっと教えたい」と感じるものです。
店長のやりがいは、部下の成長。挑戦を後押しし、昇格を見届ける喜び
――店長としてやりがいを感じるのはどのような瞬間ですか?
店長として一番やりがいを感じるのは、部下が成長し、昇進・昇格していく姿を見られた時です。
私の店舗で経験を積んだスタッフが別の店舗へ異動し、中心メンバーとして活躍したり、役職に就いたりすることがあります。努力や成果が認められ、新しいステージへ進んでいく姿を見ると、本当に嬉しく感じます。
特に印象に残っているのは、前任店舗で一緒に働いていた40代のスタッフです。熱意と行動力のある方だったので、タイヤ販売を強みに伸ばす目標を一緒に設定しました。
本人の努力で成果が出始めたタイミングで、「ここまで結果を出せたら次のステップを推薦する」という少し高めの目標を設定しました。簡単なラインではありませんでしたが、期待に応えて結果を出し、実際に昇格につながりました。その時は自分のことのように嬉しかったですね。
店長として大切にしているのは、目標だけを与えることではなく、その先のキャリアや成長イメージを見せることです。「ここまでできたら次に進める」「自分も支える」と背中を押しながら、一人ひとりの挑戦を支援します。その成果が形になる瞬間に立ち会えることは、店長ならではの大きなやりがいだと感じています。
数字が苦しい時こそチーム力。逆境を乗り越えた店舗立て直しの経験
――これまでの苦しい局面で、チームで乗り越えてきた経験があれば教えてください。
店長として苦しいと感じるのは、やはり数字が思うように伸びない時です。売上や利益など、結果で評価される部分も大きいため、目標未達が続くと数字を見るたびに落ち込むこともありました。
ただ、そんな時に実感したのは、店舗の成果は店長一人でつくるものではないということです。
特に印象に残っているのは、以前担当していた店舗で苦戦していた時の経験です。当時のスタッフは数字への意識も高く、「このままだと店長会議で大変ですよね」「今月はみんなで数字を上げましょう」と声をかけながら協力してくれました。その姿を見て、自分も落ち込むだけではなく、店長として手を打たなければいけないと気持ちを切り替えることができました。
そこからチーム全体で立て直しを進めていきました。不調な時ほど、派手な施策よりも基本を見直すことを意識しています。売場の整理整頓、商品の補充、お客様を迎える雰囲気づくりなど、店舗環境を整え直していきます。実際、数字が下がる時ほど店舗の空気や状態が乱れていることが多いと感じるんです。
だからこそ、まずは店舗を良い状態に戻し、スタッフ全員で前向きな空気をつくる。その積み重ねが結果として数字につながっていくと考えています。

店長を目指すなら何から始める?若いうちから成長するために意識したこと
――これから入社する方が、店長などのポジションに早くつきたいと考える場合、最初どういった行動をとるのが良いと思いますか?
これから入社する方で、「早く店長になりたい」「上のポジションを目指したい」と考えている人に伝えたいのは、まず積極的に行動することです。
私自身、店長の中でも比較的早いタイミングで役職を任せてもらえた方だと思っています。フロアスタッフからフロアチーフ、次席、店長とステップアップしてきましたが、その中で意識していたのは「まず覚えてもらうこと」でした。
入社当初から、質問があれば真っ先に手を挙げる、任せてもらえることには挑戦するなど、自分から動くことを大切にしていました。目立つことが目的ではなく、「やる気がある」「挑戦したい」という姿勢を周囲に伝えることが大事だと思っています。
その上で、自分の強みを一つつくることも意識していました。整備でも販売でも、自分が伸ばしたい領域で成果を出し、「この人に任せたい」と思われる存在になることが最初のステップです。
例えば販売側であれば、接客や提案力を磨き、成果を出すことでフロアチーフを目指します。その先は、自分の担当だけでなく全体を見て、周囲へ指示を出したり、人を動かしたりする力が求められます。視野の広さや周囲からの信頼が、次の役職につながっていきます。
そうして経験を積むと、「リーダーをやってみないか」と声がかかるタイミングが来ます。その時に大事なのは、完璧になってからではなく、「やります」と手を挙げることです。私自身も、力が十分あると思っていたわけではなく、やりながら覚える気持ちで挑戦してきました。
会社としても、挑戦する人を歓迎しています。間違いや失敗を過度に恐れず、まず一歩前に出てみることが重要です。その積み重ねが、将来店長としてチームを率いる力につながっていくと思います。
「自分でやる」から「人を育てる」へ。店長経験で広がった視野

――店長職を経験することで、成長できたと感じたエピソードはありますか?
店長を経験して一番変わったと感じるのは、仕事の見方と関わり方です。
店長になる前は、自分で接客し、自分の力で売上をつくることに集中していました。どちらかというと、前だけを見て走るプレイヤータイプだったと思います。
ただ、店長になってからは考え方が変わりました。今でも現場で動くことは好きですが、全部を自分でやるのではなく、一歩引いて全体を見ることを意識するようになりました。
例えば、自分が対応した方が早い場面でも、あえてスタッフに任せます。その代わり、少し離れて見守り、必要な時だけフォローに入る。そうやって経験の機会をつくることで、一人ひとりが成長できる環境を意識しています。
自分だけが動けば店舗は回るかもしれません。でも、それでは周囲の成長が止まってしまいます。店長として大切なのは、自分が成果を出すことではなく、チーム全体で成果を出せる状態をつくることだと気づきました。
特に意識しているのは、自分の店舗を離れた後でも、そのスタッフが別の店舗で活躍できる状態をつくることです。実際に、育ったスタッフが別の環境でも活躍している話を聞くと、「任せて育ててきてよかった」と感じます。
店長という役割を通して、自分で成果を出す力だけでなく、人に任せる力、人を育てる力、そして全体を見る視野が身についたと感じています。
未経験でも店長になれる。安心して飛び込んできてほしい
――これから津田屋にエントリーする方へメッセージをお願いします。
これから津田屋へのエントリーを考えている方に一番伝えたいのは、「車の知識がなくても大丈夫」ということです。
実は私自身、入社時は車のことをほとんど知りませんでした。特別興味があったわけでもなく、接客が好きだったことがきっかけで入社しました。
でも、仕事をする中で知識は少しずつ身についていきますし、研修制度や先輩のサポートも整っています。私自身もゼロから経験を積み、今では店長として店舗運営を任せてもらっています。
だから、未経験でも知識がなくても心配はいりません。大切なのは、興味を持って挑戦してみることです。少しでも興味がある方は、安心して飛び込んできてほしいと思います。






